2-1 仕訳の基礎を理解する
2-2 現金の入出金:具体的な処理事例
2-3 預金の入出金:具体的な処理事例
2-4 保険請求および仕入の処理事例
2-5 給与支給の処理事例
2-6 固定資産購入時の処理事例
2-7 減価償却費の処理事例
2-8 賞与引当金の処理事例
2-9 保険積立金の処理事例
2-10 前払費用の処理事例
2-11 仮払金の処理事例
2-12 医療特有の処理事例
生命保険料の処理方法は、商品内容により異なります。
税務上全額損金と出来る商品以外は、毎月積立金相当分を支払保険料から振替、資産計上とすることが必要となります。

1   保険積立金処理のポイント

@ 加入商品の内容の理解
A 損金性を税務の見地より判断
B 積立計上金額の算出


2   保険積立金の処理事例(法人の場合)

事例1
契約者・・法人、被保険者・・理事長、受取・・法人、保険内容・・終身保険保険料(月額)10万、保険料は普通預金より引き落とされている。

月次処理仕訳
借   方 貸   方 摘   要
保険積立金10万円 普通預金10万円 終身保険料(***保険会社)

事例2
契約者・・法人、被保険者・・理事長、受取・・法人、保険内容・・長期平準保険(100才満了)保険料(月額)10万、保険料は普通預金より引き落とされている。1/2損金処理

月次処理仕訳
借   方 貸   方 摘   要
保険料10万円 普通預金10万円 長期平準保険料(***保険会社)
保険積立金5万円 保険料5万円 保険積立金振替

事例3
従業員の退職金準備を主旨に従業員を被保険者にした養老保険に加入。月20万の保険料を普通預金にて支払い。

月次処理仕訳
借   方 貸   方 摘   要
保険料20万円 普通預金20万円 養老保険(***保険会社)
保険積立金10万円 保険料10万円 保険積立金振替


3   保険積立金の処理事例(個人事業の場合)

個人事業の生命保険料は事業主貸として処理いたします。経費算入不可であり、保険積立金処理の発生はありません。
しかし、前項の従業員退職金を主旨とした保険料は、以下処理を行います。(参考事例3)

月次処理仕訳
借   方 貸   方 摘   要
福利厚生費20万円 普通預金20万円 養老保険(***保険会社)
保険積立金10万円 福利厚生費 10万円 保険積立金振替
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