1-1 経理業務の重要性
1-2 経理業務の概要
1-3 帳簿の種類と役割
1-4 出納帳の作成方法
1-5 インターネットシステム 発展会計とは
1-6 インターネットシステム 発展会計 出納帳入力
1-7 証憑書類の種類と保存の重要性
1-8 領収書の整理方法
1   経理の業務が重要な理由

(1)内部管理目的
経営は人・物・金に集約されますが、「お金」という経営資源を管理・報告するのが経理の仕事です。
(2)外部報告目的:決算書と利害関係者(ステークホルダー)との関り
医療経営においても一般企業と同じように、出資者、銀行、取引先、従業員など様々な関係者に囲まれて、地域社会と深く関って存在しています。
医療機関に何らかの関わりを持っている人を利害関係者と呼びます。この利害関係者に対して経営成績、財政状態を報告する書類が決算書になります。

2   病医院の経理の指針・・・病院会計準則

病医院の経理の拠り所として病院会計準則が定められています。
病医院の財政状態及び経営状を適正に把握し経営体質の強化、改善向上に資することを目的としています。

病院会計準則の財務諸表は次の4つから構成されます
 貸借対照表 :会計年度末における財政状態を明らかにする
 損益計算書 :1年間の収入、経費、利益を明らかにする
 キャシュ・フロー計算書 :資金の収入、支出を明らかにする
 付属明細 :貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の記載を補足する


3   経理担当部署の役割

(1)会計帳簿の作成
複式簿記という一定のルールに基づき収入、仕入、経費の支払いを整然と記載する。
複式簿記を使う理由
収入・費用、資産・負債の増減を記録する経理方法。
病医院、一般事業法人が行う経理の基本ルールです。
(2)正しい決算書の作成
月次決算と年次決算
月単位で集計する月次試算表、この積み重ねが年次の決算になる。
将来に向けての意思決定資料になる。
(3)資金管理・業績把握と報告
月次決算により毎月の利益状況や財政状態を確認・報告する。
来期に向けての設備計画、利益計画を立てる。

このように病医院経営において重要な役割を担っています。
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